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2回目の石巻市
朝7時に本庄を出発し、石巻市黄金浜自治会館を目指し、野菜や紙おむつなどの救援物資を届けに行ってきました。折りしも台風15号の豪雨で、街の中心部もかなりの浸水でした。
荷物を降ろしたのは中心市街地の「かめ七」さんと言う老舗の呉服屋さん。地区の復興ため、連絡集会を開いたりボランティアの集合場所なったりする復興活動の中心的お店になっている所でした。本来はここから4〜5キロ離れた黄金浜地区の自治会館に運ぶ予定でしたが、会館の周りは冠水していて車は入れない状況だったので、こちらになりました。積み荷を降ろしている最中にも、市役所の車が避難勧告を呼びかけながら、冠水した道路の水をかき分けて走り回っているという大変な状況でした。お店も、床上20センチが水に浸かりようやく掃除が終わったところでした。3・11のその日は2メートル50センチまで店は水没し、一体のご遺体が店の中から発見されたそうです。復旧のめどがなんとか立ってきた矢先のこの豪雨。海岸線の防潮堤は破壊されたまま、地盤沈下も激しいこの地域はなすすべもなく、じっと耐えています。頑張って!っという言葉すらも口から出てきません。
帰り際に黄金浜のリーダー的役割を担っている藤田さんに会えました。「石巻の避難所で割腹自殺した方がいたんです。これからもますます、絶望する方が増えることが心配です。」と言っていました。
今回の豪雨は避難所まで浸水している所がありました。我が本庄市も注意を怠ることなく、再点検をしていかなければなりません。
日時 2011年09月23日 12:40 |
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コメント (2) |
1. 名前:コスギ 日時:2011/09/23-21:28
悪天候の中での強行日程お疲れ様でした。黄金浜の写真しか見てませんでしたが町中もすごいですね。立ち直ってきた所に追い打ちのようなこの災害。被災地の市町村もしっかりした対応をしてほしいところですね。避難所の閉鎖、ボランティアテントサイトの閉鎖、まだまだ必要なはずなのに決めたら何がなんでも閉鎖にするんですかね。さらなる悲劇が起きないといいのですが・・・
2. 名前:飯塚俊彦 日時:2011/09/25-11:56
ご心配のとおりだと思います。 家族を失い、仕事もなくなり、年齢も重ねられた方々に掛けられる言葉も見つかりません。でも、一昨日のNHKのテレビで「石巻市に屋台村がオープン、雇用の創出に一役」と報じていました。我々も22日の帰り道に、この「屋台村」の横を通って帰ってきました。調べると「銀座・たこ焼き」の本社が石巻市に移転される?との報道もあるようです。 今もテレビで海岸線の漁場も津波による引き波などの影響で近くの海底は砂で埋まってしまった映像が放送されていました。でも、そんな中にわずかなワカメの新芽が映し出されていました。 植物もワカメも人間も皆、大自然の中で生かされている生きのもだと思います。
今朝の新聞のコラムに今年、6月で100歳を迎えられた柴田トヨさんの詩が再掲されていました。
被災地のあなたに 最愛の人を失い 大切なものを流され あなたの悲しみは 計り知れません でも生きていれば きっと いい事はあります お願いです あなたの心だけは 流されないで 不幸の津波には 負けないで 自分にできることを精一杯やりましょう。
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