2007年(平成19年)12月17日 ( 月 )  新政の会 代表質問

【大項目】

1.本庄早稲田駅駐車場について

@ 区画整理事業に伴って駅周辺駐車場を今後どうするのか?

A 本庄市としてはどう無料駐車場のあり方を考えているのか?有料化または無料化?

B 地権者に駐車場経営を任せるのか?

C 市営駐車場なのか?

D 両方で行くのか?

E 本庄市は駐車場をどんな位置づけとして考えているのか?→新幹線本庄早稲田駅をどう考えているのか?

【小項目】

@区画整理事業に伴って本庄早稲田駅周辺駐車場を今後どうするのか?

 

【大項目】

2.本庄市と早稲田大学との関係について

@ ここで言う「早稲田大学」とは本庄市内大久保山にある早稲田大学すべての機関・建物・先生・学生・職員などを網羅したもと考える。

A 早稲田大学本体・早稲田高等学院・国際情報通信研究センター・環境総合研究センター・情報通信研究機構・本庄情報通信研究開発支援センター・インキュベーション・オン・キャンパス本庄早稲田・そして、まとめ役の「財団法人・本庄国際リサーチパーク研究推進機構」等がある。この個々の組織を本庄市はどのように使うのか?(←質問の中ではこんなに直接的な言葉は使いませんが・・・)

B 元小山川の浄化・小学生達との交流・燃料電池の研究・科学サイエンス教室・多国籍料理教室・農作物流通や減農薬での栽培研究・映画の製作などの活動は行われている。

C 新幹線の駅・関越のインターチェンジ、JR在来線の駅、本庄市は素晴らしいツールを手に入れていると思う。「本庄市総合振興計画」も議会に上程されている。あと、足らないものは何なのだろう?

D 「産・学・公・地域」が上手く連携するのが「早稲田リサーチパーク」だと思うが産業を上手く生み出し地域を潤わせ、育てて行ける環境にあるのだろうか?

E どうしたら具体的、産業振興ができるのか?市長の采配如何だと思われるがどうだろうか?

F (財)本庄国際リサーチパーク研究推進機構が果たす役割は大きいと思うが市長はどう感じているのか?

【小項目】

A 産業振興に結び付けて行く具体的戦略があるのか? 

 

2007年 ( 平成19年 ) 12月17日 ( 月 )  新政の会 代表質問

 

おはようございます。8番議員、飯塚であります。宜しくお願い致します。

それでは、質問通告書に従い「新政の会」を代表して質問を致します。

今回の質問は2項目になります。

1つは、「新幹線・本庄早稲田駅・駐車場について」。

2つ目は「本庄市と早稲田大学との関係について」であります。

まず、新幹線駅北側にある1000台もの無料駐車場についてであります。

この駐車場は平成16年3月に新幹線・本庄早稲田駅が開業となり本庄市が駅利用者のために設置したものであり、在来線本庄駅と離れているため自家用車での利用が相当見込まれ、駐車場に車を止めそこから列車を利用する、いわゆる、パーク・アンド・ライドの需要が相当見込まれるため

これらに対応する駐車場の確保が必要である事から、埼玉県・本庄市・JR東日本の3者で駐車場の設置を決めた。と、平成18年の定例市議会で当時の拠点整備推進局長が答弁しております。続けて、駐車場は本庄早稲田駅・周辺・土地区画・整理事業に影響を与えぬよう最低限の暫定整備としており、新駅を多くの方々に知っていただき利用しやすい駅となるよう環境を整えてきた。との事で市有地、約1万平方メートルと民間地借用1万3千平方メートル、合計・約2万3千平方メートル・駐車台数1000台の無料駐車場になっているのであります。

そして、この区画整理も市民の皆さんご承知の通り、一部、下水道工事や東西通り線・中央通り線の築造工事も始まっている現在、この駐車場を今後、どうするのかお聞きしたいと思います。

平成16年3月・新駅開業以来、3年9ヶ月が経過しております。

本庄早稲田駅には無料駐車場があるのは周知のごとくであり、その後も駅北西に新たな駐車場も新設してまいりました。そして区画整理事業が着実に進行してきます。となると、区画整理事業の予定では、現在駐車場として利用している所は商業・業務用地並びに公共・公益用地となっている訳でありますので、工事の進捗に合わせ、この無料駐車場は一時的にでもどこかに移転、もしくは利用台数を制限、または中止しなくてはならなくなると思うのです。

新幹線駅利用に際しての駐車場の確保は大変重要な要素であり、駐車場があるから駅の利用があると考えても良いと思います。そうなると駅の乗降者数に少なからず影響が出てくるとも限りません。確かに車が止められなくなれば、相乗りしてくる。とか、待ち合せて車を置いて他の場所などに行く方は減るかもしれませんが、せっかく新駅の乗降客が順調に推移しているのでありますから公共の駐車場など視野に入れた開発ができないものかと考えます。逆に言えば新幹線・本庄早稲田駅をどのように活用していけばJRも本庄市も埼玉県も、お互いに良い形が出来上がるのかを考えて頂きたいと思うのですが、市長のお考えをお聞きしたいと思います。

1回目の質問はここまでであります。

(答弁)

【再質問】

御答弁ありがとうございました。確認と再質問をさせて頂きます。

まず、「駐車場移設は、都市再生機構のスケジュールに合わせて来年度・平成20年度以降の予定であり、駅からあまり離れないところで、複数回の移設ではなく出来れば1回で移設を行う。」という理解でよろしいですか?

また、駐車場の複数設置はあり得るのですか?

地権者の方々が駐車場経営をしたい場合は、20年度末、「仮換地指定」が終了しないと場所がはっきり特定できないということですね?

それから、答弁を聞いていますと「駐車場は民間」と言うように聞こえます。

市が地権者の皆さんと協議し第3セクターの様な形での参入は考えられませんか?

いずれにいたしましても、20年度末と言う事はあと、1年と3ヶ月であります。

日々の通勤者の混乱が無く、駐車場移設が出来ますように地権者の方々・都市再生機構・JRとも十分な意思疎通を計り事業を進めてもらいたいと強く望ます。

 

では、御答弁、お願い致します。

( 答弁 )

ありがとうございました。

それでは次に2項目目「本庄市と早稲田大学との関係について」であります。今年の8月22日 ( 木 ) 夏の高校野球の決勝戦、広島県・広陵高校と佐賀県立・佐賀北高校の決勝戦が行われている時に、私達は視察にて佐賀県・佐賀市の「大隈重信記念館」を訪ねておりました。野球は劇的な逆転優勝で佐賀北高校が優勝をしたわけでありますが、そんな折、早稲田大学の創設者である大隈翁のご当地に居た事。

また、佐賀市には「本庄町」 ( ホンジョウ・マチ ) と言う、我が本庄市と同じ字を書く町名がある所での偶然の体験で、私は「早稲田大学」と「本庄市」は何か特別な関係があるのではないかと思えて仕方ないのであります。明治時代に「本庄遷都論」を唱えた「日本赤十字社」を創設した「佐野常民翁」も佐賀県の8賢人に当たる人でもあります。

さて、そんな早稲田大学との本庄市の歴史を振り返りますと、昭和36年7月26日、第1回目の覚書が本庄市長・児玉町長・美里村村長・早稲田大学総長との4者により締結がなされ、その後、昭和43年12月9日に2回目の覚書が同じ4者により締結。そして、平成17年5月11日、「早稲田大学と本庄市との協働連携に関する基本協定」が締結され現在に至っております。その間、セミナーハウスの建設や早稲田大学・付属・早稲田高等学院の開校などがありました。ここに早稲田大学のホームページの2004年ですから平成16年の5月に「キャンパス・ナウ」と言う大学の最新情報を紹介するページの中に当時の早稲田大学・村岡洋一常任理事の談話が掲載されています。

 

一部、紹介します。・・・・

目指すは学園都市、そして創造のまち〜

開設までの経緯について〜

新キャンパスの魅力〜

( 途中・略 )

目指すべきまちのあり方〜

っと、この様に大学側は本庄市との協働を願ってこの本庄の地に学園都市を構築せんが為にできた訳であります。本庄市が早稲田に呑み込まれてしまうのではなく本庄と言う地の一部に早稲田大学があり地域発展の為にお互いのノウハウを出し合う、お互いが良くなって行く事が重要なのであります。

私の今日の質問の副題は「産業振興に結び付けていく具体的戦略があるのか?」であります。本庄市はポテンシャルとか潜在能力が高いと言いますが、早稲田大学との関係も含め、その具体的行動や戦略は何なのかをお聞きしたいと思います。

(市長答弁)

【再質問】

ありがとうございました。再質問させていただきます。

「早稲田ブランド」と言う言葉がございました。大学が、本庄進出から45年が経ち「早稲田ブランド」で何か実績が上がったものがあるでしょうか?

私には目に見える実績があったとは思えないのであります。早稲田大学で企業が進出してくれたと言う話も聞いた事もありません。確かに駅前周辺開発が終わるとそこに進出が可能になるのかもしれませんが、今、私が得ている情報で考えられるのは早稲田高等学院がホームステイ制度をやった事くらいかなと思いますが、これもいろいろ問題があり、市内ではだいぶ数が減ってしまったようであります。

また、平成16年、大学院が進出するまでは、ネームバリューだけでしたが大学院が進出した今、本庄市は知的財産も手に入れた訳であります。時間の経過とともに、ポテンシャルと言う言葉を語る時では無くなった、と思います。

市財政もひっ迫し、今後もさらに厳しくなると予想される中、先ほど答弁の中にもあったと思いますが直接・間接的な投資をした訳ですので今度はこれらを回収する為に、早稲田大学の知的財産を具体的にどう活用して、本庄地域の産業振興に結び付けて行くのか、具体的な戦略をお聞きしたいのですがいかがでしょうか?

もう一つ、企業誘致・産学連携・地域連帯事業を誰がやるのか?と言うことをお聞きしたい。

「大学の教育・研究機能の整備に合わせて地域の連携、産学連携の組織として財団法人・本庄国際・リサーチパーク・研究・推進機構ができた。」との事でありますが今後この組織を整備、強化して、産業振興につなげると言う考えは分かりました。

その上で、産業振興に早稲田大学の知的財産を活用するためには、企業にとって使いやすいものでなければなりません。大学が企業のニーズに応えられるようにする必要があるわけですが、私自身、企業での営業経験から考えてみても、実は企業が抱える課題やニーズを把握すると言う事は大変困難な事であり一朝一夕には出来ないのであります。

人間と人間の信頼関係を構築出来なければがそれは不可能に近いものなのであります。

そこで、「産業振興に結びつけて行く具体的な戦略」と言う視点から、企業人の機微に通じるような専門的な部隊を作るとか、又、そう言った人材の育成や確保をするお考えがあるかどうか?

市長のお考えをお聞きしたいと思います。

(市長答弁)

ありがとうございました。

【再々質問】 ( 時間の関係や再質の答弁の内容で変わる? )

平成16年9月議会で私の質問、「地域産業振興を目指した職員の出向・派遣について」の中でも取り上げたのですが、この時は役所と企業との間に「天下御免のスーパー職員」を作れないか?と言う事を申し上げたのですが、要するに物事が進捗するのは「人と人、事柄と事柄」が結びついて成し得られる事だと思うのです。間に入ると言うのは大変難しい、しかし、それを何とかしてやらないと市長のおっしゃる、「都市間競争」に生き残れないのではないかと危ぐ致します。その為にも、早稲田大学と本庄市とのパイプである「財団・本庄国際リサーチパーク」をさらに、支援・協調をしていかなければならないと思いますが市長のお考えはいかがでしょうか?

【参考本】・・・「市町村のための産業振興のポイント」